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Boysenberry(ボイセンベリー)

更新日:2023年11月3日


冬の庭に元気な葉を付けているボイセンベリーです。ボイセンベリーは、丈夫で繁殖力が旺盛です。


Boysenberry(ボイセンベリー)は、キイチゴ属の交雑種の一つです。ブラックベリーとキイチゴの交配種と推測されていますが、交配によって同じボイセンベリーを作ろうとしたが現在に至るまで成功されていません。なので、今あるボイセンベリーは、二世代に渡って異変があったのではと推測されています。


ボイセンベリーは、「ボインベリー」と呼ばれることもあります。「ン」と聞き間違う人もいるそうで、そうなると「毒イチゴ」になってしまいます。


ボイセンベリーは1920年頃、米国のカリフォルニア州北部の農場で、「Rudolph Boysen」(ルドルフ・ポイズン)によって栽培されていました。1920年代末に彼の農場は売りにだされてしまいました。


数年後、雑草だらけになった農場から、生き残ったボイセンベリーの弱々し株を見つけて南カリフォルニアの自分の農場に移植したのが、「Walter Knott」(ウォルター・ナット)でした。


ボイセンベリーの栽培に成功したナットは、自分の農場の直売所でベリーを販売するようになりました。ある時、ベリーの名前を聞かれたナットは、元の栽培者の名前にちなんだ名前、「ボイセンベリー」と答えました。


その後、ボイセンベリーは、「ボイセンベリーパイ」としてナットの小さなレストランやパイ屋で売り出して人気を得ました。そして遊園地のナッツベリーファームになりました。ナッツベリーファームは、開拓時代のアメリカを彷彿させる独特の雰囲気を持った遊園地となりました。


ニュージーランドには、1935年頃にナットの農場からボイセンベリーが持ち込まれ栽培が始まりました。今では、世界一の生産・輸出国になっています。世界の生産量の約60%をの生産量があると言われています。


ボイセンベリーは、美肌・美白効果、老化の抑制、貧血の予防、視力の改善、肥満防止に役立つと言われています。ポリフェノールの量が多く、ブルーベリーの6倍も含まれているそうです。また、ビタミンが豊富で栄養価が高いことから「ミラクルベリー」と呼ばれています。


(ワンポイント)

*ツツジ科のブルーベリーとは違うので、酸性の土壌にしないこと

*受粉作業は必要なく、一本で結実します

*繁殖力が強いので地植えにすると数年で広範囲に伸びます

*春に株元から出て来たひこばえは、翌年に結実する枝なので誘引すること

*冬に誘引したひこばえを半分ほどに切り戻すと沢山花をつけます


(ボイセンベリーの花言葉)

*残念ながらありません。


もし私がボイセンベリーの花言葉を付けるなら「奇跡」とします。その心は、ボイセンベリーは奇跡的に生き残り、小さなレストランが一大遊園地になったのもボイセンベリーのなせる奇跡、そして、ボイセンベリー自体が「ミラクルベリー」と呼ばれていることから思いつきました。



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