写真の椿は、昨年の10月28日(春)にNZ$24.97(約1947円)で購入しました。Camellia Roger Hallという名前がついていました。
Camellia(椿)は、ツバキ科の常緑高木です。日本原産の植物で日本を代表する美しい花木の一つでもあります。
ツバキの名前の由来は、ツバキの葉が厚みがあることから「あつば木」、艶やかな葉から「艶葉木(つやばき)」、光沢のある葉から「光沢木(つやき)」など諸説色々あります。
英語のCamellia(カメリア)は、18世紀にイエズス会の修道士ゲオルク・ヨーゼフ・カメルが椿の花の種を入手してヨーロッパに紹介したことにちなんで付けられました。
椿、松、榊など常緑の植物を日本は古来から神聖視する文化があり、正月の門松、神事の榊、椿もまた邪気を払うとして神社や寺、または家の境に好んで植えられました。
*椿は、防音の機能を有する防音樹として知られています。
椿の木質は固く、緻密で木目が目立たなく、摩耗に強いことから印鑑や将棋の駒に利用されていました。
椿の木灰は、日本酒を製造するのに必要な木灰の中の最高品とされています。
(ワンポイント)
*日当たりの良い場所から日蔭まで栽培出来ます
*水はけのよい弱酸性の土壌を好みます。コンクリートブロックなどがあるとアルカリ性の影響を受ける可能性があるので注意が必要
*葉が黄色くなるのは土のアルカリ性が原因
*開花期は、花弁を広げるために水を必要としますので、たっぷり水やりを
*花が咲き終わった頃、花芽が付く前に剪定を、秋に花芽を確認しながら不要な枝を切り戻すこと
*冬の半ばに有機肥料を寒肥として株元周辺い埋め置くこと
(挿し木)
*夏前から夏にかけて、春から伸びた枝を10から20㎝とって、水揚げをした後、清潔な土に挿し、空気穴を開けた透明なビニールで覆って湿度を保ちながら直射日光を避けた明るい場所で管理すると、秋半ばごろには発根して鉢上げが出来ます。
(ツバキの花言葉)
「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」
*ツバキには「罪を犯す女」という裏花言葉があると言われています。これは、フランスの小説「椿の花の貴婦人」が元になっていると言われています。娼婦と青年が恋に落ちるが、娼婦の裏切りで別れることになる青年、娼婦が亡くなって本当の真実を知る青年、裏切りは青年の父親から青年の将来を心配された結果の偽りの裏切りで、娼婦はずーっと青年を愛していたという手紙を手にするという内容の話です。
*日本にも椿姫の伝説があります。殿様の娘に椿姫と呼ばれたお姫様がいました。ある時お城の崖下に落ちてしまいました。深い崖下で助け出すのが困難に見えてか誰も助けに行こうとしませんでした。殿様は、「姫を助け出した者に姫を嫁に上げる」と言いました。しかし、家来の誰も行こうとしませんでしたが、村の猟師の若者が名乗り出してお姫様を助けに降りて行きました。そして無事にお姫様を救出しましたが、殿様は勇敢な家来の誰かならと姫を嫁に上げてもと思っていたものだから、猟師の若者には褒美といってわずかな金子を上げたっきりで城から追い出しました。しかし、椿姫は助けてもらった若者に恋をしてしまっていました。そして、姫は城を抜け出して若者のもとへ向かい、若者と山奥で暮らすことになりました。残念なその幸せも長く続かなく、姫は見つけられて城に連れ帰らされてしまいます。猟師の若者は姫をかどわかした罪で切り殺されてしまいました。若者の死を知った椿姫は、一切口もきかなくなり、食も細くなっり、医者の投薬も効かなく、やせ細って亡くなってしまいました。そして、殿様は自分のしたことを大いに後悔し、せめてあの世で2人が幸せに暮らしてくれるようにと、海が見える山の上に二人の墓を建てました。数年後、墓の脇から白い椿と赤い椿が咲いたとそうです。(千葉県いすみ市の民話より)
(余談)
*ツバキと言えば、黒沢映画の傑作「椿三十郎」を思い出します。映画の中の武家屋敷に椿が沢山植えられていて、「椿の花は、首が落ちるように散るから武士は不吉としていたのでは?」という疑問が出たのを思い出しました。どうも、それは、江戸時代に町民も園芸を楽しみ出し椿が町民に人気が出るのを嫌った武家が出した噂だそうです。
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