日本人
ハート型の丸い葉が地面を覆うように広がって行くこの植物、どちらかというと雑草のように扱って来ていました。と言うのも気が付くと広がり過ぎていて間引くの繰り返しをするぐらいでした。名を知らない植物でしたので名前を調べてみました。
多分、花色からしてタチツボスミレの近似種のニオイタチツボスミレだと思いました。だとしたら花期は春なのだが冬に咲いているのは暖冬による狂い咲き?
ニオイタチツボスミレは、北海道から沖縄までの日本全土に分布している常緑性の多年草です。古来より丘陵地や山地などの日当たりの良い草地に生えていて日本を代表するスミレの一つだと言われています。
ニオイタチツボスミレは、花から甘い芳香を放つタチツボスミレという意味を持つ名です。
英語名はなく、学名はViola Obtusa (Makino) Makinoと呼ばれています。
*「Makino」と日本人名前らしき表記がありますが、この「Makino」は、「日本の植物学の父」と言われた「牧野富太郎」のことだと思います。牧野富太郎は、1862年に高知県で生まれた日本の植物学者です。小学校(現中学校)中退であらりながら東京帝国大学から理学博士を授与されます。「雑草という名の植物はない」という言葉を残しています。
(ワンポイント)
*日当たりのよい乾燥した環境を好みますが、半日蔭でも育ちます
*タチツボスミレより花弁の紫色が濃く、花の中央が白い
*花に芳香があるが、ないものもある
*花は直径1.5から2cmと小さく、花期は春です
(ニオイタチツボスミレの花言葉)
「つつましい幸福」「小さな幸せ」
*正にニオイタチツボスミレの小さな花から出来た花言葉だと想像できます
ちなみに、「スミレ」の名前の由来は、スミレの花が大工さんが使っていた墨壺に似ていたことから付けられたと言われています。
*「墨壺」は、直線の線を引く時に使われる道具です。古代エジプト時代から使われていて、墨壺と糸と糸車を一体化した物は古代中国で考えられて、日本に伝わったと言われています。法隆寺の最も古い木材に墨壺で線を引いた後があるそうです。日本に現存する最古の墨壺は正倉院に保管されているそうです。
ニオイタチツボスミレに歴史あり、古代の日本人に愛でられていた花だったような気がして来ました。
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