現在
(高さ30cm 幅20cm)
この花瓶は、リサイクルショップでNZ$20(約1560円)で購入しました。家にないサイズの花瓶で、色合いとアンティックポイ雰囲気が目につきました。しかも、「Made in Italy」という文字を見つけました。ニュージーランドでは珍しいイタリア製の中古品でしたので買うことを決めました。
「Made in Italy」の情報以外は何もなく、メーカーがどこなのか残念ながら分かりませんでした。
1.イタリアの陶器と言えば、カラフルな絵柄の「マヨルカ焼き」が有名です。
(マヨルカ焼き)
*ルネッサンス期にイタリアに伝わって来た。
*イタリア中部、特にフィレンツェ周辺がマヨルカ焼きの産地になる。
*スペインのマヨルカ島を経由してシチリアに入って来たことからその名前が付きました。
*イタリア語「Maiolicca」(マイオリカ)
*マヨリカ焼き、マジョリカ焼き、マジョルカ焼きと呼ばれることもあります。
*素焼きの陶器に白い上薬をかけ乾燥させて、その上に鮮やかな顔料で絵を描きます。
*歴史上の光景や伝説的光景を描いたものが多い。
*鮮やかな美し色は褪せることがなく、一生使えます。
*15世紀にはイタリアのマヨルカ焼きが完成度の面で頂点に達しました。
*スペインがメキシコを征服すると、メキシコにマヨルカ焼き製法が渡り、メキシコの「タラベラ焼き」になりました。
*18世紀になるとマヨルカ焼きは廃れ、より安価な陶磁器が主流になって行きました。
現在のマヨルカ焼きの一大生産地は、南イタリアのアマルフィ海岸に位置するヴィエトリ・スル・マーレという町になっています。ナポリから南へ約40kmの所です。
2.1735年にイタリアで初めて白磁を完成させた窯元をルーツに持つ総合陶磁器メーカーの「リチャード・ジノリ(Richard Ginori)」のことを忘れてはいけません。
(リチャード・ジノリ)
*1735年にトスカーナ大公国(16世紀から19世紀にかけて北イタリアに存在した国家)のカルロ・ジノリ侯爵が自領のドッチアで、ドイツの陶磁器「マイセン」のような白磁を作るために磁器窯を開き創業したのが始まりです。
*ジノリ最古の代表作である「ベッキホワイト」は不変の定番として人気があります。
*貴族の為に作られた「イタリアンフルーツ」も不朽の名作と言われています。
3.元祖イタリアの陶器と言えば、青と白の色が美しい「アルビソーラ陶器」です。
(アルビソーラ陶器)
*12世紀に、イタリア北西部のリグーリア海岸(別名リヴィエラ)に位置するサヴォナで始まりました。
*15世紀には、隣のアルビソーラに伝わり、後にジェノバに広がって行きました。
*陶器の名前は、土地の名「アルビソーラ」から来ていますが、別名で「リグーリア陶器」と呼ばれることもありますが、これはリグーリア海岸から付けられた名前です。
次は、上記のどれかに巡り合えると良いのだが、リサイクルショップで見つけるには簡単ではないのは確かですが・・・
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