この鉄のカバン?は、リサイクルショップでNZ$19(約1482円)で購入しました。ガーデニングで、お花を入れて飾るのに良いかなーと思って買いました。
鉄で出来た物ってなんだか心が惹かれます。鉄の発見は人類にとって大きな進歩をもたらせてくれました。最初に鉄を利用した鉄器文化を作り出したのが、ヒッタイト帝国(現トルコの辺り)のヒッタイト人だと言われています。紀元前15世紀頃の話です。
そんな昔から人類は鉄と共に生きて来ました。なので、人は鉄になにか愛着を感じることになってしまうのではないのかと思ったりしています。
鉄のことを考えていると、ニュージーランドの、南島にあるオアマル(Oamaru)の街が頭に浮かんで来ました。
小さなオアマルの街は、歴史的な街並みとリトル・ブルーペンギン(世界で一番小さなペンギン)で有名な港町です。
そのもう一つのオアマルの顔になって来ているのが、「スチームパンクの街」としてのオアマルです。「なぜ、オアマルが?」という疑問がありました。
まず、「スチームパンク」とは?
スチームパンクとは、サイエンスフィクションのサブジャンルの一つで、蒸気機関を主に使った設定で、雰囲気は、英国のヴィクトリア朝、エドワード朝をベースにしたSFやファンタジーの世界観の物語を示す言葉です。米国だと西部開拓時代、日本だと文明開化から大正ロマンの頃にあてはまります。
「スチームパンク」という言葉は、「サイバーパンク」をもじって付けられました。「サイバーパンク」は、1985年に米国のSF誌の評論家のガードナー・ドゾワによって、1980年代のSF界における思想、運動、スタイルを示す新語として作られた言葉です。
オアマルが「スチームパンクの街」になるきっかけは、あるビールジョッキから始まりました。
2008年、パーティーの会場でお披露目されたそのビールジョッキは、「スチームパンク」された物でした。多くの人の注目を集め、人々の創造性をかき立て、もっと沢山のスチームパンク化された物を見てみたいという気分が高まっていきました。
そして、「スチームパンク」の愛好家の小さなグループが誕生しました。
オアマルの街には、ヴィクトリア朝時代の街並みの保存地区があることも手伝ったことは言うまでもありません。
2009年、オアマルのフォレスターギャラリーにて、最初の「スチームパンク展」が開催されました。
2010年、オアマルで「スチームパンクNZフェスティバル」が始まりました。
2016年、オアマルは、世界最大のスチームパンクの集まりとしてギネスブックに登録されました。 ガーディアン紙は、オアマルを「世界のスチームパンクの首都」と名付けました。
今年は、6月4日から6月7日にかけてオアマルで「スチームパンクNZフェスティバル」が開催されました。
「スチームパンクNZフェスティバル」には、沢山の人が各自に工夫を凝らして作ったスチームパンクの衣装を着て集まって来ます。
「スチームパンクNZフェスティバル」の主催者の一人が言うには「私たちは誰もが歓迎されるようにという強い思いで運営しいます。なので、あなたがドレスアップする必要はありません。」とね。
上の写真の鉄のカバンですが、なんだかスチームパンクのファッションに使えそうな気がして来ました。
ブログを読んで頂きありがとうございます。
もしよろしければクリックして下さい。
↓↓↓↓↓
Comments